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ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (10)

  • 不安に駆り立てられているのか、欲求に駆り立てられているのか - シロクマの屑籠

    なにごとも、単純な二分法はあまり良くない。それでも、人間の行動原理の一側面を数直線の上にのせて、程度問題を論じることで理解が捗る場合もある。 例えば、個人の動機付けについて。不安や緊張に駆り立てられているのか、それとも欲求に駆り立てられているのかを数直線の両端に位置付けて考えてみると、なかなか面白い。 わかりやすいところでは「缶詰を買う」という行為。ほとんどの場合、金銭をわざわざ支払ってまで缶詰を買うという行為は、当然、その缶詰の中身をべたいと欲求した結果と考えられる。けれども、東日大震災から数日後に全国各地でみられた“買い物騒動”の際には、欲求に駆られてではなく不安に駆られて缶詰を買い占めた人は少なくなかったはずだ。あの頃は、缶詰以外にもたくさんのものが不安に動機づけられた結果として買い占められた。 [関連]:「安心」を買い漁る人々 - シロクマの屑籠 買い物以上に「不安か、欲求か」

    不安に駆り立てられているのか、欲求に駆り立てられているのか - シロクマの屑籠
  • 創造性を決定づけるのはお金だけじゃない。なにかしらリソースは必要 - シロクマの屑籠

    クリエイティブな人は趣味お金がかからないというのは当か? - 分裂勘違い君劇場の別館 はてなブックマーク上の反応を観ていると、ちょっと燃えている感じがしますね。 せっかく良い事が書いてあるのに、どうしてだろう? 理由のひとつは、趣味について「貧しい」「豊か」といった価値判断を下しているからだろう。創造性の高低の話に、趣味についての価値判断の話が混じっている。こういう混淆は、いかにも燃えやすそうなポイントだ。 もう一つの理由は、クリエイティブな趣味のリソース(資源)として、お金だけに着眼した書き方になっているからだろう。もし、「クリエイティブな人は趣味にリソースがかからないというのは当か?」というタイトル&内容だったら、反応はもう少し違っていたはず。 文章を書くにしても、イラストを描くにしても、お金だけがリソースとは限らない。なるほど、大抵の事物が購入可能な現代社会では、お金でカヴァー

    創造性を決定づけるのはお金だけじゃない。なにかしらリソースは必要 - シロクマの屑籠
  • テキパキしてない人、愛想も要領も悪い人はどこへ行ったの? - シロクマの屑籠

    「どこの業種に行っても優秀なやつばかり見かける。コンビニ然り、公務員然り。昭和の頃より皆テキパキ動いていて、愛想も良くて、意外と応用も利いている」 時々、これが恐ろしいことのように思えることがある。じゃあ、テキパキしてない奴、愛想の悪い奴は一体どこへ行ったのか? 2014-11-08 22:28:08 via Twitter Web Client この、何気ない疑問がたくさんリツイートされて、followersが200人ぐらい増えてびっくりした。反応も様々で、こちらには色々なコメントがぶら下がっている。 いやしかし、当に不思議だ。 コンビニやホームセンターの店員だけじゃない。市役所の窓口の人も、福祉課の皆さんも、たいしたものだ。職業柄、若い警察官の方と話す機会も多いけれど、彼らの対応にもソツがない。えらくスムーズで、しっかりしている。 似たような傾向は、建設業や製造業に従事している人にも

    テキパキしてない人、愛想も要領も悪い人はどこへ行ったの? - シロクマの屑籠
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    daybeforeyesterday 2014/11/15
    うーむ
  • 「感謝で十分」「お祈りする」は、本当に深読みして構わないの? - シロクマの屑籠

    日亜化学「感謝で十分」 中村氏の関係改善呼び掛けに - 47NEWS(よんななニュース) 昨日、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんに対する日亜化学の「感謝で十分」「貴重な成果を生み出されるようにお祈りする」というコメントに、ネットユーザーが盛んに反応しているのを見かけた。はてなブックマーク上では、丁寧なお断り以上の深読みというか、呪詛だ、嫌味だ、ブブ漬けだと、さまざまなニュアンスを汲み取ったコメントが並んでいた。 確かに、 「貴重な時間を弊社へのあいさつなどに費やすことなく研究に打ち込み、物理学に大きく貢献する成果を生みだされるようにお祈りする」としている。 http://www.47news.jp/CN/201411/CN2014110401001552.html このフレーズに登場する“など”という一節から、慇懃無礼を想像するのは容易い。「お祈りする」というフレーズから就活の不採用

    「感謝で十分」「お祈りする」は、本当に深読みして構わないの? - シロクマの屑籠
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    daybeforeyesterday 2014/11/07
    うーむ
  • 学力だけじゃない、体力もカネで買う時代 - シロクマの屑籠

    最近、建設業の人手不足の話を耳にする。帝国データバンクの2014年調査によれば(参照:pdfファイル)、建設業者の59.7%が正社員不足に陥っているという。飲業や情報サービス部門でも人手不足が目立つ。 その一方で、「正社員になりたくてもなれない」という嘆きの声も聞こえてくる。建設業やサービス業で正社員が足りないなら、正社員になりたくて仕方の無い若者をリクルートしてくれば良いのではないか――そういう年配者の声を聞いたこともある。一昔前まで、建設作業員が土方(どかた:差別用語)と呼ばれて社会問題になっていたぐらいだから、肉体労働なら誰にでもできると見做しているのかもしれない。 だが、そういう見方は時代錯誤も甚だしい。建設業の高度化が進んだというのもあるが、そもそも、持続的に身体を動かせる若者は今どれぐらい存在しているのか?持続的に身体を動かす能力は、若者の大半が持っているものではなくなったし

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  • 栄華を誇った人でさえ、唐突に死んでいく - シロクマの屑籠

    理研の笹井さんについては、これまでも、これからも多くの事が語られるのだろう。STAP細胞云々については、特に書く事は無い。ただ、大きな才能の消失を悼むより、期待も予測もされなかったはずの一個人の死に、頭を垂れたい。 ニュースを知った時、世の無常を直視したような気がして、悲しさで頭がいっぱいになった。 笹井さんは、科学研究の最前線を担い、業績を積み上げてきた人物だった。出世街道を駆け上ってきたエリート科学者、と言っても過言ではないだろう。そうやって成果を挙げ続けてきた人が、メディアの耳目を集めたとはいえ、たった一度の疑義を経て、命を失うに至るとは、なんと恐ろしく、儚いことだろう。 歴史を振り返れば、このような類例はさほど珍しくない。そうでなくても、病や事故によって人間はあっけなく死んでいく。どんなに野心や才能に恵まれた者も、突然の不運、理不尽な運命には逆らえない。 このような未来を、一年前の

    栄華を誇った人でさえ、唐突に死んでいく - シロクマの屑籠
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    daybeforeyesterday 2014/08/05
    映画のようだ
  • 自律性や自主性を課題にするべきは、成人じゃなくて子どもでは? - シロクマの屑籠

    なぜ日企業の管理職の多くは「変人」を組織から追い出そうとするのか|組織をむしばむ「子ども病」の正体 秋山進|ダイヤモンド・オンライン リンク先の記事には、日企業で一流の人材を育て上げる要件として、1.自律性や自主性の高い人材の必要性を提唱している。また、2.成人後の心理的発達を重要視してもいる。 どちらも、大切な視点だと思う。 しかし、1.2.を繋げて「成人後の心理的発達として、自律性や自主性の高さを育てる」とタイプしてみると、なんだか不思議な印象を受ける。 来、自律性や自主性のたぐいは成人後にじっくり育てるものではなかったはずだ。少なくとも、エリクソンのライフサイクル論を読み親しんでいる人ならそう感じるだろう。成人には成人特有の発達課題があり、例えば「親密さ 対 孤独」であったり「生殖性 対 停滞」だったりする。これらは、ある程度アイデンティティが確立し、自分中心主義的なメンタリテ

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    daybeforeyesterday 2014/03/07
    うーむ
  • ライブやコンサートに行く人=「若作りうつ」ではありません - シロクマの屑籠

    日午前中、フジテレビ『ノンストップ!』の生放送にお邪魔して、エイジングの遅延に伴うメンタルヘルスの問題について話題提供しました。 初めてのテレビ出演、しかも生放送にしては、落ち着きながら出演できたつもりです。また、年の取り方を度外視したライフスタイルについて問題提起できたつもりですが、舌足らずといいますか、ちょっと誤解を与えるような表現があったのが心残りなので、こちらで補足します。 番組後半、私は「人間は必ず年を取る。何歳になっても思春期的なライフスタイルを続けているのは厳しい」的な発言をし、その例としてライブハウス通いなどを挙げましたが、ライブハウスに行ったりコンサートに出かけたりすること自体は、別段「若作り」なわけでもなく、メンタルヘルスを損ねてしまうリスクでもありません。 来は、「若い頃と変わらないペースでライブハウスやコンサートに出かけて、心身を酷使するような生活を続けていれば

    ライブやコンサートに行く人=「若作りうつ」ではありません - シロクマの屑籠
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    daybeforeyesterday 2014/03/06
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  • 承認欲求そのものを叩いている人は「残念」 - シロクマの屑籠

    なぜ承認欲求と自己愛が問題になるのか? - デマこい! リンク先に書いてあるように「承認欲求や自己愛は人間の基的な心理的欲求」であり、それそのものをバッシングするのは人間の基的性質をバッシングするに等しい。ところが今日のインターネットでは、承認欲求という言葉が罵倒語としてしばしば用いられている。 どうして、承認欲求(笑)として叩かれてしまうのか? 承認欲求がバカにされる社会とはどういう社会で、その社会はどのような個人を生みだし得るのか? このあたりについて、書き溜めてあった4つのブログ記事を順番にアップロードする。 承認欲求は、現代人の重要なモチベーション源 承認欲求という言葉は、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが使った言葉で、彼の欲求段階説のなかでは生理的欲求、安全欲求、所属欲求、自己実現欲求と並んで基的な人間のモチベーションのひとつとして紹介されている。以下に、マズローの著

    承認欲求そのものを叩いている人は「残念」 - シロクマの屑籠
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    daybeforeyesterday 2014/01/09
    「残念だと思いますか?」「さ"ぁんねぇん」
  • 孤独なニュータウンの近未来――もし、アメリカの後を追いかけているとしたら - シロクマの屑籠

    地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書) 作者: 阿部真大出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/06/13メディア: 新書この商品を含むブログ (19件) を見る 生活環境を語るアングルとして「都市」「地方」という二分法が有効だった時代が過去のものとなり、中核都市でも過疎地域でもない「郊外」が台頭してきて、数十年が経ちました。全国一律な国道沿いの風景――いわゆるファスト風土――の成立も相まって、郊外に造成されたニュータウンは、日人の新たな故郷、そして標準的な生活環境になりつつあります。 昭和時代のニュータウンは、地域のしがらみから開放された新環境で、そうした自由を多くの人が夢見ていました。もちろん「マイホームを持ちたい」という夢は、ダイワハウスや積水ハウスのような住宅業者、鉄道沿線の宅地開発に関わった業者によって“煽られた”夢ですが、そうした“

    孤独なニュータウンの近未来――もし、アメリカの後を追いかけているとしたら - シロクマの屑籠
    daybeforeyesterday
    daybeforeyesterday 2013/07/15
    孤独が、蠱毒のように蝕む
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