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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/watanabe (9)

  • 男女の力関係が逆転したら世界はどうなるのか?

    <突然変異で女性が特殊な肉体的パワーを持ち、男女の力関係が逆転した未来で男性を待ち受ける残酷な運命とは> 2017年は、これまでセクハラや性暴力に耐えてきた被害者が「私もだ」と手をつないで立ち上がり、権力を持っていた加害者を追及する「#MeToo」ムーブメントが盛り上がった年だった。時を同じくして、この#MeTooムーブメントを反映するようなディストピア小説英語圏でベストセラーになった。ニューヨーク・タイムズ紙をはじめ多くのメディアが「2017年の最優良小説10作」のひとつに選んだ『The Power』は、男女の力関係が反転し、女性が男性を力で圧倒的に支配する社会を描いている。 この小説は、未来の世界から過去を振り返る「歴史小説」のスタイルを取っている。 かつて世界は男性が支配していたが、ある時から女性が突然変異で特殊なパワーを持ち始めた。鎖骨部分に「skein」という筋肉のような臓器が

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    daybeforeyesterday 2018/03/09
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  • 戦場を生き延びた兵士は、なぜアメリカで壊れるのか?

    <アフガニスタンやイラクの戦場から帰還したアメリカ兵が精神を病むケースが後を絶たない。戦場で戦友と共有した「仲間意識」を帰国後は持てなくなるから、という分析もある。しかし連帯感を感じられるコミュニティは戦場だけではないはずだ>(写真はアフガニスタンから帰還して家族との再会を喜ぶ米兵) 2001年の同時多発テロ以来、アメリカは15年もの間「戦時中」の状態にある。アメリカ土での戦闘がなく、徴兵制度もないために、一般のアメリカ人はふだんそれを忘れがちだ。 軍人たちは、戦地で残酷な死を目撃し、友を失い、ときには人を殺さざるを得ない状況に追い込まれる。その過酷な戦場を生き延び、幸運に任期を終えた軍人は、なぜか、平和な母国に戻ってから精神的に壊れる。多くの退役軍人が、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断を受け、障がい者扶助や治療を受けるが、それでもうつによる自殺者は後を絶たない。 『Tribe:

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    daybeforeyesterday 2016/09/01
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  • 驚くほど現代に似ているアメリカ建国時代の権力闘争

    12年前の2004年に刊行された、アメリカ建国時代に活躍した政治家アレクサンダー・ハミルトンの伝記が、再びベストセラーになっている。 再流行のきっかけは、ブロードウェイのミュージカル『Hamilton』だ。もともとはオフ・ブロードウェイで小さくスタートしたのだが、またたく間に人気になり、ミュージカルアルバム部門でグラミー賞を受賞した今ではチケット入手が難しくなっている。 「建国時代の政治家の人生」と「ミュージカル」という組み合わせも意外だが、ハミルトン役のリン=マヌエル・ミランダ(Lin- Manuel Miranda)をはじめ主要なキャストがラテン系やアフリカアメリカ人で、音楽はジャズやラップというのも型破りだ。 ニューヨーク生まれのミランダの両親は、アメリカの自治連邦区であるプエルトリコの出身だ。カリブ海にあるこの島は、「アメリカであってアメリカではない」という立場にある。ミランダが

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    daybeforeyesterday 2016/03/24
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  • ベテラン特派員が綴る中東を混迷に陥れたアメリカの罪

    ISISをはじめ、イスラム過激派テロリストのニュースをほぼ毎日のように目にする。そして、ソーシャルメディアには、にわかリポーターや評論家が溢れている。だが、歴史的背景を踏まえた上で現状を理解できている人はほぼ皆無ではないだろうか。私自身、1990年にエジプトを旅行した頃から2001年9月11日の同時テロ、イラク戦争、と継続的にニュースを追っているが、いまだにほとんど理解できていない。 中東問題は今始まったことではないし、刻々と変化する。現地に住んでいる人や、取材をしている記者にも見えにくい程、複雑なものだ。 イスラム教、キリスト教、ユダヤ教が崇拝するのは(異論はあるものの)基的には同じ神だ。しかし、キリスト教による十字軍遠征、オスマン帝国による東欧から地中海の沿岸各国の征服、イスラム諸国でのユダヤ教徒の度重なる大虐殺、イスラエル建国後のアラブ諸国対イスラエルの中東戦争など、同じ神を信じて

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    daybeforeyesterday 2016/03/16
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  • 男女双方のストレス軽減を目指す「フェミニズム第3世代」

    ヒラリーから要職に抜擢されたスローターだったが、家庭の問題で退かざるを得なかった Ruben Sprich-REUTERS 今年は、大統領選でアメリカの次期大統領を決める重要な年だ。元国務長官のヒラリー・クリントンは有力候補のひとりだが、これが実現するまでには2つの大きなフェミニズムのムーブメントがあった。 第1世代(1st. wave)のフェミニズムは、19世紀末から20世紀はじめにかけての「女性の参政権運動(Women's suffrage)」だ。投獄を覚悟で戦った女性たちのおかげで、女性の私たちは現在のように選挙権を得ることができたのだ。 第2世代(2nd. Wave)のフェミニズムは、中絶の合法化や、社会的な男女平等を憲法のレベルで求める運動で、黒人の公民権運動と反戦運動が高まった1960年代におこった。この運動後の知的階級のアメリカ人女性は、フランスの女性哲学者シモーヌ・ド・ボー

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    daybeforeyesterday 2016/01/27
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  • 性転換するわが子を守り通した両親の戦いの記録 | 渡辺由佳里 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    同性婚が次々と合法化され、有名人がゲイ、レズビアン、トランスジェンダーを公表しているアメリカなので、LGBT(Lesbian, Gay, Bisexual, and Transgender)に対する偏見は日より少ないというイメージがあるかもしれない。 だがアメリカには、日にはみられない宗教による偏見と差別がある。 しかも、日に住んでいる人が想像できないほど陰険で、危険なレベルの差別だ。ゲイやトランスジェンダーというだけで憎まれ、殺されることすらある 。特に中西部や南部でその傾向が強い。リベラルが多いことで知られる東海岸北部でも、田舎に行くと保守的な住民が多い。 Wayne Mainesが生まれ育ったニューヨーク北部の小さな田舎町もそのひとつだ。「愛国心、勤勉、家族愛」を重んじる労働者階級の家庭で育ったWayneは、高卒で空軍に従軍した後、20代半ばに復員軍人援護法(GI Bill)の

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    daybeforeyesterday 2016/01/15
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  • 白人が作った「自由と平等の国」で黒人として生きるということ

    昨年以降白人警官による黒人への暴行・虐待が相次いで発生し、アメリカの人種間の緊張は高まっている Rick Wilking-REUTERS Ta-Nehisi Coates(タネヒシ・コーテス)は、犯罪と暴力が日常茶飯事のメリーランド州ボルチモアで生まれ育ち、ワシントンのハワード大学を中退した後、由緒ある月刊誌The Atlanticで政治・社会論評の記事を執筆するようになった珍しい経歴の黒人ライターだ。(筆者注:アメリカではBlackのかわりにAfrican Americanと呼ぶのが政治的に正しいという人もいるだろうが、著者自身がBlackと使っているので、ここでも「黒人」という表現を使わせていただく) 人種問題の改善策についてオバマ大統領とは異なる見解を持ち(ここで紹介するに彼の意見が詳しく書かれている)、アメリカでの黒人差別を語る上で最も重要なライターのひとりとみなされている。 『

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    daybeforeyesterday 2015/11/11
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  • インターネットで他人を血祭りにあげる人々

    ツイッターでアメリカの情報を追っている人は知っているかもしれないが、2013年12月にある女性が書いたツイートが、世界的に大炎上する事件があった。 IACというネットサービス企業でPRのシニア・ディレクターという要職に就いていたジャスティン・サッコは、当時30歳で、洗練された金髪美人だった。ニューヨークから南アフリカへの長旅の途中、乗り換えのロンドン・ヒースロー空港で次のようなツイートをして、飛行機に乗り込んだ。 "Going to Africa. Hope I don't get AIDS. Just kidding. I'm white!" (アフリカに向かっているところ。エイズにかからないといいけど。冗談よ〜。だって私、白人だもん) ぱっと見ると、人種差別丸出しのひどいツイートだ。けれども、ジャスティン人は、アメリカのスタンドアップコメディアンがよく使う自嘲のテクニックで「愚かな白

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    daybeforeyesterday 2015/10/01
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  • アメリカ人の想像を絶する日本の「草食男子」

    ではほぼ無名の存在だが、Aziz Ansari(ファンはシンプルにAzizと呼ぶ)はアメリカの若者の間で大人気のコメディアンだ。 両親はインド出身のイスラム教徒で、父親は消化器系の専門医、高校までは理数系の進学校......という「真面目で優秀なインド系アメリカ人」のステレオタイプだったのに、なぜか無宗教のスタンドアップコメディアン(日の漫才を一人でやるような感じ)になってしまったというユニークな人物だ。今はテレビのコメディドラマで俳優もやっている。 私もAzizのライブを観たことがあるが、多少お下劣なことを口にしているときでも知性が透けて見える。そういうところが大学生にもウケるところだろう。 今年になって「Azizがを書いた」という噂を聞いたときには「よくあるユーモア回想録だろう」と思った。人気コメディアンの回想録はたくさんあるし、しかもよく売れる。Azizが書いたものなら、ニュ

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    daybeforeyesterday 2015/09/17
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