気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 食品や衣料品の原料となる農産物の価格が高騰している。新興国での需要増に加え、天候不順や余剰マネーの流入が価格上昇の要因に。世界でのインフレと国内で続くデフレ傾向。日本はこの板挟みに耐えられるのか。 衣料品の工場が立ち並ぶ中国・南京市郊外。欧米系の大手ファストファッションの商品を手がける縫製工場の中国人経営者は苦しい胸の内を語る。 「ただでさえ人件費高騰などに頭を悩ませているのに、この原料価格高騰は大きな打撃だ。中小の工場の中には厳しい状態に追い込まれるところも出てくるのではないか」 中国の工場経営者たちの頭を悩ませているのが原料となる綿花の価格高騰だ。2010年初頭には1ポンド(約453g)75セント近辺だったニューヨーク綿花の先物価格は昨年