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ブックマーク / reki.hatenablog.com (6)

  • 【働いたら負け】中世ヨーロッパの「遊び人」の生活とは - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    真面目に生きるなんて嫌だ!を実践した中世の遊び人 朝早くから会社に行って、こき使われて深夜にクタクタになって帰ってくる。 こんな生活は嫌だ!仕事を辞めて好き勝手に遊びながら暮らしたい! たぶん、日の労働者の大半はこう思っていると思います。でもほとんどの人は思うだけで終わるでしょうね。 でも現実にそういう生き方をしている人たちがいるし、増え続ける生活保護の問題も大きく関連してくるのですが、働かずにブラブラしている連中がかなりの数、日社会に存在します。 こういった「遊び人」たちは世界中、いつの時代もどこの地域でも見られ、多くは深刻な社会問題を引き起こすのですが、中世ヨーロッパではそういう「遊び人」が問題を引き起こしつつも、独自のカルチャーを築き上げ文化の発展に貢献する様がみられました。 1. 遊び人とはどんな連中か さて冒頭でも言った通り、いつの時代どの社会でも堅気の仕事になじめず、日がな

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  • 古代メソポタミアとギリシアの金融取引について - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    生活臭漂う古代人の金融取引 古代の人たちの生活と言うと、何となく理想化されたイメージがあります。 会社も学校も、うるさい上司や先生もいない。ノルマや宿題もない。 朝起きて畑を耕し、日が暮れたら家に帰って家族で卓を囲む。 べ物は100%天然もの・近所で採れた新鮮なものばかり。 近所の人たちとは仲が良く、まるで家族同然の付き合い。 等々…。20世紀初頭の言葉で言う「高貴な野蛮人」の姿です。 ところが、古代も古代、メソポタミア文明の頃から金融取引は存在し、人々は毎日懐具合や将来のことに悩みながら日々を過ごしていたのです。 金融の歴史を見てみると、古代も現代もほとんど変わらない、めちゃくちゃリアルな等身大の人間の営みが見えてきます。 1. 古代メソポタミアの粘度板の記録には Photo by BabelStone ビールに関する法典 上の写真の粘度板(タブレット)は古代メソポタミアで彫られた、

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  • よくわかる北朝鮮の歴史(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    謎に満ちた "秘境" 国家・北朝鮮 北朝鮮と聞くと、現地からの情報があまりになさすぎてある種の秘境感を感じます。どこか遠い感じ。 にも関わらず、どういうわけか北朝鮮情報があふれていますよね。 たくさん情報がありすぎて、我々が触れる情報にもある種色眼鏡がかかっているかもしれません。 今回は、北朝鮮国家樹立前から金正日が主導する先軍政治までをピックアップし、 北朝鮮国家の成り立ちと歩みを追っていき、現在の北朝鮮のニュースとどのようにつながっているかを明らかにしようという取り組みです。 1. 抗日ゲリラ期 金成桂(後の金日成)登場 金成桂「マルクス主義やべえ。マジ正義。日ぶっ倒して朝鮮に共産主義の理想国家作るべきやろ。オカンごめんな、おれ兵隊になって戦うわ」 → 1931年金成桂、19歳で中国共産党に入党。名前を金日成に改名。 中国共産党「うわ、日軍が満洲に侵攻してきた!ちょ、キミたち、戦っ

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  • 【論争】マケドニア人という民族は存在するのか? - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    周辺国の下心が見え隠れする国際論争 マケドニア共和国はバルカン半島の南にある、旧ユーゴスラビア構成国。 周辺をギリシャ・アルバニア・ブルガリア・コソヴォに挟まれた内陸の国です。 様々な民族や宗教が入り乱れたバルカン半島において、 マケドニアは大国に翻弄されたまことに複雑怪奇な歩みをしており、それがゆえ未だに周辺国との摩擦が絶えません。 それが「そもそもマケドニア人は存在するのか」「マケドニアという名称は誰のものか」といった、超スーパーそもそも論。 それゆえ、なかなか第三者が深く立ち入ることができない問題でもあります。 論争その1. マケドニア人という民族は存在するのか マケドニア「うん、ぼくたちマケドニア人だよ」 ブルガリア「いやいや、そもそもオメーら、昔はブルガリア人だったじゃねーか」 ギリシャ「ちょっと待って。そもそもマケドニア人とはギリシャ人のことを指すんだよ。勝手に俺たちの名前を名

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  • 歴史を揺るがした世界のデブ7人 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    デブ=悪党ばかりじゃない! 時代劇とか歴史劇の勧善懲悪ストーリーって、どれも似たようなもんです。 悪い領主やお代官は、汚い手を使って貧しい民衆から絞れるだけ搾り取る。 溜め込んだカネで自分たちだけ贅沢三昧。 こんなことが許されてなるものか!ってんで主人公が仲間とともに正義の鉄槌を下す! 定番中の定番です。 ただ、そういう時の悪いお代官とか領主って大抵、でっぶり肥え太ってませんか? デブ=金持ち=悪いことやってる 分かりやすいメタファーですが、実際の歴史はどうだったのか。 ハート様みたいな悪党もいただろうけど、安西先生のような包容力のある指導者もいたはず。 今回は歴史上の「デブ」とその業績を調べてみたいと思います。 1. ヘンリ8世(イギリス)1491 - 1547 放漫なデブ ヘンリ8世は、イングランド・テューダー朝の国王。 6度の結婚と、カトリックとの対立とイギリス国教会の分離・首長への

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  • 面白くて繰り返し読める歴史関連本10冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    繰り返し読める10冊を挙げてみます このブログを運営するにあたってというのもあるんですが、ぼくはだいたい年間で100冊くらいを読みます。 高校生のころからかなり真面目にを読み始めたのですが、印象に残ったり、大きく考え方や行動に影響を与えたり、繰り返し読めるというのは限られています。 今回は、これまで読んできた中で、特に面白くて繰り返し読める歴史関連10冊を紹介したいと思います。 1. アーロン収容所 会田雄次 アーロン収容所 (中公文庫) posted with カエレバ 会田 雄次 中央公論社 1973-11-10 Amazonで購入 楽天市場で購入 第二次世界大戦後、現在のミャンマーで英軍の捕虜になった筆者の、捕虜中の生活が中心に語られた伝記。 日軍捕虜の実情を知る上での貴重な証言であると同時に、 イギリス人、インド人、ミャンマー人、ネパール・グルカ兵、そして日人の行動様

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