石油価格の高騰が社会問題となる中、全国各地で様々な燃料盗が発生している。例えば農家のビニールハウスで暖房ボイラー用の重油が盗まれる、漁港で船の燃料に使うガソリンが盗まれる、といった具合だ。もちろんガソリンスタンドも犯罪者にとって格好の標的となる。スタンドを利用する一部ドライバーが、代金を踏み倒して車で逃げてしまう行為が横行しているのだ。俗に「入れ逃げ」と呼ばれる行為である。 例えば今年1月18日、三重県名張署は同市内の男性を入れ逃げ(詐欺)の疑いで逮捕した。この男性は同市内のガソリンスタンドでハイオクガソリン65リットルを給油しておきながら、約1万円の代金を支払わずに逃げていた。このほか1月12日には茨城県土浦市で、また19日には東京都港区で同様の事件が発生している。 急発進して逃げる入れ逃げ犯も 入れ逃げの手法は様々だ。 最も多いとみられるのが「自宅に財布を忘れた」などと言い訳を