5日午前7時40分ごろ、奈良市大安寺1丁目の路上で、「男性が血を流している」と住民から119番通報があった。血を流した30歳くらいの男性が病院に運ばれ、駆けつけた奈良署の男性巡査部長(27)が現場にいた男に職務質問したところ、男がいきなり包丁のような刃物で切りつけたため、公務執行妨害や傷害などの容疑で現行犯逮捕した。男性は両手の手のひらにけがをし、巡査部長は額に長さ数センチの切り傷を負ったが、いずれも軽傷という。 同署によると、男は同市東九条(とうくじょう)町の無職畑中俊人容疑者(31)で、「全く身に覚えがない」と容疑を否認しているという。畑中容疑者と男性は知人同士。畑中容疑者は逮捕時、包丁2本(刃渡り18センチと同12.5センチ)と果物ナイフ1本(同12センチ)を持っており、これらを手に抵抗したため、警杖(けいじょう)を持った警察官らが囲んで取り押さえたという。 近くのコンビニエンス