沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題を巡り、平野官房長官は12日、鹿児島市を訪問し、同市内のホテルで政府が普天間飛行場の基地機能の一部の移転先として検討している鹿児島県・徳之島の徳之島町議と会談した。 自衛隊機を使って、1時間30分程度の話し合いでとんぼ返り。鳩山首相が決着期限とした「5月末」を前にしたなりふり構わぬ動きに、逆効果を懸念する声も出ている。 会談後、平野長官は記者団に、徳之島への移設の概要を説明したと明かした。その上で「町民の声が大変厳しいということは聞かせていただいた。日本全体の問題だから、協議をお願いしたいと申し上げた」と述べた。会談には徳之島町議5人が出席。その一人、池山富良氏は記者団に「5人とも、反対を伝えたのではなく、大変厳しいことを伝えた」と説明した。 政府は普天間飛行場のヘリコプター部隊の一部か訓練を徳之島空港に移転する案を固めているが、地元の徳之島、伊仙、天城の3