国際テロに関する警察内部資料とみられるデータの流出問題で、データの形式がファイル共有ソフト「ウィニー」のウイルスに感染した場合と異なることが関係者への取材で分かった。一部のファイル名には警視庁公安部幹部名が付けられていた。セキュリティーの専門家は「アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議直前に、幹部のパソコンがウイルスに感染したように装ったとも考えられる」と指摘。警視庁は何者かがタイミングを計って故意に流出させた可能性があるとみている。 ウィニーに詳しい情報セキュリティー会社幹部によると、ウイルスに感染すると、パソコン内の文書ファイルなどがウイルスのプログラムに沿って圧縮ファイルにまとめられ、名前や感染日時が付けられる。しかし今回は、警視庁外事3課などが作成したとみられる国際テロ捜査に関する資料ばかり114の文書が集められていた。ほとんどが電子文書のPDF形式に変換されていた。 デー