政府事故調が23日に最終報告書を公表し、東京電力福島第1原発事故を巡る主要な四つの事故調の報告書が出そろった。しかし、津波到達前に地震で1号機の冷却装置「非常用復水器」(IC)が損傷した可能性や東電の全面撤退問題、官邸の対応など主要部分で見解が異なり、真相究明には及んでいない。(肩書は事故当時) ◇地震原因説、真偽は 「地震から津波到達前の間、第1原発1号機のICの配管とタンクに、冷却機能を失わせるような損傷が生じたと認められない」。政府事故調は、ICのほか、1〜3号機の原子炉格納容器や圧力容器、周囲の配管についても、地震による損傷の可能性を否定した。福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)と東電社内調査委員会(東電事故調)も同様だ。一方、国会事故調査委員会(国会事故調)は地震損傷の可能性を否定できないと指摘し、真っ向から対立している。 ICは、旧型の原子炉特有の冷却装置。国内では第1原発
「本店、大変です。3号機で爆発が起きました」。東京電力福島第1原発事故後に本店と同原発などを結ぶテレビ会議。東電は6日、事故があった昨年3月11日から同15日までの約150時間分のうち、水素爆発など主な場面を編集し、計約1時間半の映像にして東電のウェブサイトに公表した。映像から、事故対応にあたる現場の緊迫した様子が伝わってくる。映像を見るにはhttp://www.tepco.co.jp/tepconews/library/movie−01j.htmlの報道配布動画(2012年)欄「2012/8/6本店テレビ会議録画映像」をクリックする。(肩書は当時) ■水素爆発 「本店、本店。大変です」 東京電力福島第1原発の原子炉建屋で発生した水素爆発の大きな揺れで落下した天井材を振り払う免震重要棟の社員ら。水素爆発を「水蒸気(爆発)」と言い間違えた吉田昌郎所長……。東電の公開映像からは、爆発当時の緊迫
東電が公開したテレビ会議の録画には、事故への対応で一喜一憂を繰り返しながら格闘する現場の様子が記録されている。 「炉圧(原子炉圧力)はちゃんと注水できるまで落ちるんだっけ。賭けだな、もう、賭け」。昨年3月13日午前の記録で、吉田所長がうめいた。3号機の冷却装置が停止し、炉心溶融の危機に直面していた。前日に爆発した1号機と同様、建屋に水素がたまっていく。本店の小森明生常務が漏らした。「すごいやばい状況」 同日夜、圧力はいったん下がったが、14日朝に再上昇。吉田所長が言った。「急激だな。これほんと、要注意なんだよ。6時から6時20分の間に50キロ上がってるでしょ。7時前に設計圧力を超えちゃうよ。水位がダウンスケール(燃料棒が露出)しちゃったじゃん。うえ!小森さん!」 午前11時1分、建屋が爆発。続いて2号機が危機に陥る。建屋の水素を外に出す手だてが見つからない中、建屋上部のパネルが1号機の爆発
東京電力が6日に公開した福島第一原子力発電所事故直後のテレビ会議映像には、2、3号機の初期注水の失敗に至った過程が生々しく描き出されていた。 政府の事故調査・検証委員会が指摘した、後手後手に回った対応が詳細に浮かび上がった。(肩書は当時) ◆3号機 大津波の襲来後ほとんど注水できず、昨年3月12日に水素爆発を起こした1号機と異なり、3号機は13日まで外部電源がなくても稼働する高圧の注水系(HPCI)で原子炉を冷やしていた。そのためビデオ映像からは緊迫感は伝わらない。 設備損傷の恐れがあったため、現場の当直が同日午前2時42分にHPCIを手動停止し、その約1時間後に吉田昌郎第一原発所長が本店に報告。原子炉の生命線である注水が途切れる緊急事態だったが、本店は「いったん停止、了解」など淡々とした対応に終始した。第一原発、本店ともに積極的に対応策を議論した形跡はなかった。 現場に緊張が走ったのは同
報道陣に公開されるテレビ会議録画映像(右は説明する東京電力の松本純一・原子力立地本部長代理)(6日午後、東京電力本店で)=佐々木紀明撮影 東京電力は6日、福島第一原子力発電所の事故時に現場と本店との間で初期対応を検討したテレビ会議映像を初公開した。 映像は津波襲来で事態が大きく動いた昨年3月11日夕から16日まで延べ約150時間分。1、3号機での水素爆発時の混乱や後手に回る対応の生々しい様子などが映し出されているが、公開映像は一部で、音声が加工されているなど、不十分な情報公開と指摘されている。 テレビ会議は本店と福島第一、第二原発など5か所を結んで行われた。公開したのは映像だけの第二原発録画分100時間と、音声のある本店録画分50時間。 映像の主なやりとりは〈1〉1、3号機の水素爆発〈2〉原子炉への海水注入〈3〉作業員の撤退〈4〉昨年3月15日の菅前首相の本店来訪〈5〉圧力を下げ、注水する
仙台市の私立高校2年の男子生徒(16)が、同級生からたばこの火を腕に押しつけられるなどのいじめを受けたとして6日、仙台東署に被害届を出した。同署は傷害事件として捜査を始めた。生徒側によると、傷痕が他の生徒に動揺を与えるとして、学校側から自主退学を求められたという。 男子生徒の母親らによると、生徒は昨年11月頃から、同級生4人にいじめを受け始め、殴る蹴るの暴力を受けたほか、今年5月下旬には、4人のうちの1人から計22回にわたり「根性焼き」と呼ばれるたばこの火を押しつける行為を受けたという。生徒の左腕には今も傷痕が残っている。 生徒と母親は6月に学校に相談したが、いじめは止まらず、担任の前で暴力を受けても、何も対処しなかったとしている。今月3日に学校側と話し合い、同級生らはいじめの一部を認め、生徒に謝罪。その後、生徒部長を務める教諭から口頭で「傷痕が尋常ではなく、ほかの生徒に動揺を与える」など
総務省消防庁の全国まとめ(速報値)で、7月の熱中症の搬送者数が2万人を超えることが7日、確実となった。7月としては昨年の1万7963人を上回り、集計を始めた2008年以降で最多となる。 また、7月30日から8月5日の1週間に熱中症で救急搬送された人は6891人で、前年同期(8月1日〜7日)の3400人の約2倍だった。 各地で35度以上の最高気温を記録する猛暑日が続いているためで、同庁は引き続き注意を呼び掛けている。 7月30日から8月5日の1週間に死亡した人は10人。3週間以上の入院が必要となる重症は203人で、入院が必要な中等症は2446人だった。(共同)
SEは「顧客の担当者との良好な関係作り」を決して疎かにしてはならない。SEと営業の関係についてはこれまで色々と書いてきたが、SEにとって顧客の担当者との関係は、営業とのそれと同様に極めて重要である。いかにSEが技術に強くとも、両者との関係がぎくしゃくしていると良い仕事ができないからである。 IT業界ではSEの能力を論じる時に、往々に「ITスペシャリスト」とか「PMBOK」とか「〇〇資格」などと技術的側面を重視する傾向にある。だが両者(顧客の担当者、営業)とSEの関係は、それ以前の重要な問題である。IT企業やIPA(情報処理推進機構)や有識者の方々は、資格・スキルを論じる前に、SEと営業、SEと顧客の関係にもっと目を向けるべきだと筆者は思う。そうでないと顧客軽視・ビジネス軽視・技術偏重のSEを増やすだけである。 筆者には、それが今の日本におけるSEの現状のようにも思える。ちょっと言い過ぎかも
Q:後輩やメンバーからの提案を素直に受け入れられません。どうしたらメンタルを変えていけるでしょうか 最近は後輩ができたり、小さなチームをまとめるポジションを受け持ったりすることがあります。そこでいつも悩むのが、後輩やメンバーからの提案を素直に受け入れられないことです。 そうした提案の多くは自分が気がつけなかったことであり、優れた案であることが多々あります。なのでほとんどの場合、結果的には受け入れるのですが、内心は悔しいような、(自分に対して?)腹が立つような、そんな感情を抱く自分が情けないような、複雑な感情に襲われます。時には理不尽な反論をしてしまうこともあり、後から後悔したり落ち込んだりしています。 どうしたら優れた提案を素直に受け入れ、後輩やメンバーを褒めたりねぎらったりできるようにメンタルを変えていけるでしょうか。 (続けて投稿) 先ほど、後輩・メンバーの提案を素直に受け入れられない
被害届を提出するため、母親(右から2人目)とともに仙台東署に入る男子生徒(左から2人目)=仙台市宮城野区で2012年8月6日、小川昌宏撮影 同級生から、たばこの火を腕に押しつけられるなどしたとして、仙台市の私立高2年の男子生徒(16)が6日、傷害や暴行容疑で宮城県警仙台東署に被害届を提出、受理された。生徒は退学処分を宣告されたといい、「いじめた生徒と学校は事実を明らかにし、謝罪して」と訴えている。 生徒や母親(42)によると、生徒は昨年11月ごろから、同級生3人から暴行されるようになった。今年5月には別の同級生からたばこの火を押しつける「根性焼き」を強制させられ、自分で左腕に火を押しつけた。同級生は腕を押さえ、火を更に22カ所押しつけた。 異変に気づいた両親が学校に説明を求めると今月3日、加害生徒3人を同席させた「謝罪会」が開かれた。しかし、学校側と同級生はいじめの一部しか認めなかったとい
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