国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は6月8日、日立造船に委託して建造中であった、浮体式洋上発電システムのバージ型浮体が完成したと発表した。 洋上で風力発電を行うには、海底に基礎を設置する「着床式」と海に浮かせる「浮体式」の2種類がある。水深が50mまでの海域では浮体式の方が経済性が高いことが知られており、日本では浮体式の導入可能な海域が約5倍あるとされている。 近年、発電出力2MW~7WMクラスの浮体式洋上風力発電の実証が開始され、技術的な検証が始まった。浮体式ではこれまでセミサブ型が一般的で、経済産業省の福島沖での実証にも採用されている。