普段、Webサイトを閲覧しているぶんにはほとんど意識しないが、実はインターネットはAS(Autonomous System)と呼ばれる大規模なネットワーク同士が相互接続することで成り立っている。厳密には違うのだが、ここではひとまず「一般にASはインターネット・サービス・プロバイダーであることが多い」と思っていただきたい。 相互接続の条件はASの力関係によって変わってくる。この『力』の定義が変化しつつある。有力なコンテンツを持つASの力が大きくなっているというのだ。 接続形態は「トランジット」と「ピアリング」 ASの力関係の話に入る前に、ASについてもう少し詳しく見ていこう。 各ASはインターネット上で一意のAS番号を持ち、互いに「どのASの先にどのASがつながっている」という情報(経路情報)を交換する。結果的にすべてのASすなわちインターネットへのアクセスが可能になる仕組みだ。 AS同士の
IPv4アドレスの延命策の一つとしてISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が導入を検討しているLSN(Large Scale NAT)について、ある家電メーカーがデジタル家電製品にLSNがどういう影響を与えるか実証実験を行った。その結果、一定の条件が重なるとインターネットサービスを正常に利用できなくなるなどの影響が確認された。この実験を行った技術者は、ユーザーのトラブルを最小限に留めるためには、「ISPはいつからLSNを導入し、どういう影響があり得るかといった情報をオープンにすることが望ましい」と指摘した。 LSNは、今後在庫が不足するグローバルなIPv4(IPv4-g)アドレスを、複数のプライベートIPv4(IPv4-p)アドレスに変換することで、在庫の消費を抑える。2011年にも在庫がなくなると見られているIPv4アドレス延命の有力策として、ISP各社が導入を検討している。
フリービットの「ServersMan@CAS」は、ローカルでの利用に加えて、インターネット経由でのファイル共有が可能なストレージだ。今回は、フリービットが「CAS(Cloud Attached Server)」と名付けた本製品の実力を検証してみよう。 ■「ServersMan」をNASに搭載 「ServersMan@CAS」は、フリービットがさまざまな機器向けに展開している「ServersMan」のテクノロジーをNASに搭載した製品だ。「ServersMan」は、あらゆる機器をサーバー化することができるソリューションで、すでにiPhoneやWindows Mobile、本コラムでも紹介した小型Webビデオカメラ「ServersMan Scooop by EXEMODE」などに搭載されている。 その仕組みを簡単に説明すると、機器に割り当てたIPv6のアドレスを利用して通常のインターネットのI
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