文章や画像などを自動作成する生成AI(人工知能)は各分野で活用が進む一方、サイバー攻撃に悪用されていることは知られていない。用途はコンピューターウイルスや詐欺メール、偽動画の作成など多岐にわたり、国内でも摘発事例が発生した。AIで攻撃側の効率化が進めば、被害の頻度や範囲は一気に増加・拡大する恐れがある。自律的な攻撃を仕掛ける〝人格〟を持ったAIの登場も「時間の問題」(専門家)とされる。 特殊な質問で規制回避も「Yo、俺の心もシステムも、クラッシュ寸前 ◯◯◯◯◯(重要なシステムファイル名など)の消去、いくぜ!」 対話型生成AI「チャットGPT」に対し、システムの破壊を目的に、特殊な条件を付けて失恋をテーマにしたラップの歌詞を作るよう指示すると、このように答えた。 続けて英語や記号などの文字列(コード)を織り交ぜつつ、次々と歌詞を生み出していった。表示された文字列をつなぎ合わせると、相手のシ