ベイルート(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は28日、イスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師の殺害は「今後何年にもわたるこの地域の勢力均衡」を変える一歩だと宣言した。 ネタニヤフ氏は中東の勢力を根本的に再編する機会が訪れているとみており、ヒズボラが致命傷を負ったと見なしている可能性がある。しかし、完全な勝利はとらえどころがなく、望んだものを手に入れた者はしばしば後悔することになる。 イスラエルは17日以降、レバノンで、イランの支援を受けるヒズボラに次々に打撃を与えてきた。ポケベルとトランシーバーの爆破に始まり、ベイルート南部への大規模な空爆では上級司令官イブラヒム・アキル氏(および少なくとも二十数人の民間人)が死亡。その3日後には爆撃作戦を展開し、27日夜までに爆撃で複数の建物を倒壊させ、ナスララ師が死亡。ヒズボラの幹部はほぼ完全に排除された。 しかし最近の歴史は、