動画の舞台は、米カリフォルニア州南部サンマルコスにあるアビス・クリエーションズという社員16人ほどの小さな会社(以下、アビス社と略)です。 「リアルドール」というブランド名で20年ほど前からラブドール(セックスを目的とした等身大の人形)を作り続けてきたのですが、最近では人形の頭部をロボット化し、AI(人工知能)で動かし、会話させようというプロジェクトに取り組んでいる……。そんな内容です。 あれから3年がたった今、どうなっているのか。朝日新聞GLOBEの「テクノロジーの世紀」の取材チームに参加して取材を始めました。 アビス社のアポ取りは難航し、9月20日に取材をセットしてもらうまで2カ月近くかかりました。後から聞いてみると、取材申し込みが殺到して、さばくのに苦労しているとのことでした。 「それほど、リアルドールがロボットをつくるってのは人々を魅了する話題ってことだな」 ド派手なTシャツを着た