Javaはバージョン1からマルチスレッドに対応しているが、最初から用意されていた並列処理機能は、今となっては時代遅れの感は否めない。そうした状況の中、この6月にリリースされるJava EE 7では、新たな並列処理機能として「Concurrency Utilities for Java EE」が搭載された。 ここでは、5月の「Java Day Tokyo 2013」で行われたセッション「エンタープライズ環境における並列処理の実装方法について」で語られた、この新しい並列処理機能について紹介する。 Java EEの並列処理を刷新するJSR-236 Javaにおける新機能、特に言語仕様的な拡張は、まずJava SEに投入された後、エンタープライズ向けの改良を施してからJava EEに導入されるというのが典型的な流れになっている。 Javaの並列処理機能も、この流れに沿っていて、Java SE 5で