SNSで怖いのは、いわゆる“身バレ”。例えば、公開した写真に建物などが写っていると、そこから撮影場所を特定されてしまう恐れがある。 2018年1月31日、日本で皆既月食が観測され、撮影した人も多いかもしれないが、「夜空に月が浮かんでいるだけの写真」から撮影者の居場所を割り出すことは可能なのだろうか。実は、そのために使えそうな数学的な方法が全くないわけでもない。 今回は、月夜に乗じて個人情報を狙う“月食ストーカー”は存在しうるのか、大真面目に考えてみた。 月の写真から、撮影場所を割り出す方法 模様が描かれたボールを別の角度から撮影すると、模様が少しずれて写る。これを利用すると、2枚の写真から、撮影した角度の差をある程度把握できる。ご存じの通り、月にも独特の模様があり、同じようなことができるかもしれない。 違う場所で撮影した月は模様が微妙に変わるはずで、そこから位置が割り出せる可能性 地球上の