1つの理念、4つの原則、テクノロジー×デザインで臨む Appleが2020年秋の新製品から採用するプライバシー保護の工夫は、どれ1つをとっても学ぶことが多いが、こうした1つ1つの実例以上に大事なのが、そうした対策を生み出してきた根っこにあるAppleの理念や原則の方で、それがあるからこそ、Appleはユーザーからの指摘が上がってくる前に、先手先手のプライバシー保護戦略を打ち出すことができている。 一番の根っこにあるのは「ユーザーのデータはユーザーの所有物」という理念だ。 これを実現するために、Appleは ・1)Data Minimization:データを最小化する ・2)On-Device Intelligence:機器内で処理する ・3)Security Protection:セキュリティーでしっかり保護する ・4)Transparency and Control:利用者に透明性と管理