プロ野球のセ・リーグが、本塁打に限ったビデオ判定の導入に向け、11日からテストを開始する。米大リーグ(MLB)は昨年8月から本塁打限定でビデオ判定を実施。セはこれに追随しようとしているが、本格的な導入には課題も多い。(佐藤正弘) ◇ テストはテレビ中継を録画した映像を使用する。当面は審判員室で待機する控え審判が、微妙な打球についてモニターで映像をチェックするだけで、ジャッジの変更は伴わない。審判員が機械の扱いに慣れ、問題点を把握するための試行期間となる。 旗振り役は巨人。以前からジャッジの正確性を求め、再三、ビデオ判定の導入を訴えてきた。他球団は「野球は人間がするもの」という伝統的な考えだったが、MLBでの導入や、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも本塁打限定のビデオ判定が採用され、抵抗感が薄れた。テストで大きな問題がなければ、来季からの正式導入が見込まれている。 本格