ディザスタリカバリ・システムを構築するに当たっては,そのRPOとRTOを明確にすることが第一。そのうえで,アプリケーションやデータベース,ストレージなど,どの層でデータを連携させるかといったアーキテクチャを適切に選びたい。 災害時にもビジネスを継続するためには,リモートサイトにデータをバックアップするディザスタリカバリ・システムを構築する必要がある。Part4では,ディザスタリカバリ・システムの要件定義で考慮すべきRPO(Recovery Point Objective)とRTO(Recovery Time Objective),およびディザスタリカバリのアーキテクチャについて解説する。 まずはRPOとRTOを明確にする ディザスタリカバリ・システムでは,災害発生時にデータを回復してシステムを再開させる。そこで求められるRPOやRTOは,システムの特性により様々である。 ディザスタリカバリ