タイの医療保険は大きく公的医療保険と民間医療保険の2つに分かれている。ここでは国民の大半が加入している公的医療保険に注目していく。 タイの公的医療保険は、職業や雇用形式などに応じて種類が異なるが、誰もがいずれかに加入するという点では、日本の医療保険制度と共通している。タイの医療保険は日本のように保険者の年齢に応じて自己負担の割合が変わるという原則はないが、各医療制度の予算、担当する 機関、受診できる医療機関などが異なる。 タイの公的医療保険制度 タイの公的医療保険は「公務員医療給付制度」、「社会保障制度」、そして「国民医療保障制度」の3つに分けることができる。 「公務員医療給付制度」は、政府機関・公営企業に勤務する公務員やスタッフなどの本人または家族が加入している制度であり、財務省の 主計局が所管している。加入者が費用を拠出することなく、すべて政府が負担する。すなわち、税金が使われているこ

