大リーグのレイズを最後に、去年現役を引退した松井秀喜さんが、28日、7年間在籍したヤンキースと1日限定の契約を結び、ヤンキースの一員として引退セレモニーに臨みました。ヤンキースにとっては、異例ともいえる待遇です。松井さんがヤンキース、そしてニューヨークのファンに愛される理由はどこにあるのか? 取材に当たったアメリカ総局、原口秀一郎記者が解説します。 「生涯忘れられない」セレモニー 背番号「55」。引退セレモニーでは、伝統のピンストライプのユニフォームを身にまとった松井秀喜さんが、ヤンキースタジアムのマウンドに立ちました。このユニフォームに袖を通すのは、実に3年9か月ぶりで、試合開始前の始球式でキャッチャーをめがけて思い切りボールを投げ込みました。 この日のヤンキースタジアムは、シーズン中盤の試合には似つかわしくないほど、特別な雰囲気に包まれました。試合開始の2時間前、午前11時の開門時間