大船渡市大船渡町の市魚市場に14日、サンマ713トンが水揚げされた。運営する大船渡魚市場(千葉隆美(たかよし)社長)によると、1日の水揚げ量としては東日本大震災後最多。記録的不漁だった昨季同期の9割程度まで回復したが、全体としては依然厳しく、関係者は今後の豊漁を願う。 16隻が接岸。通常の南岸だけでなく、北岸や東岸でも水揚げし、場内は活気づいた。100~120グラムの中小型が多く、1キロ当たり262~380円だった。 今季は全国的に厳しい状況が続く。大船渡は14日の水揚げで累計4千トンを超えた。大船渡魚市場の佐藤光男専務は「昨季の6400トン以上は取り扱いたい。11月いっぱいは取れてほしい」と期待を込める。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が福祉施設などに優先配布している布マスクについて「サイズが小さすぎて男性は着けられない」と、関係者が特命取材班に情報を寄せた。政府は全国の世帯に布マスクを2枚ずつ配布する方針だが、厚生労働省は「現状ではどのタイプになるか分からない」としている。 釜石市内の障害者福祉施設には2日、厚生労働省からベトナム製の布マスク30枚が届いた。利用者に1枚ずつ配布したが、ひもが短く男性には着けられない人も。説明書には大人用と記されているが伸縮性に乏しく、「何とか着けても長時間は無理」と、諦めの声も聞かれた。 施設長の男性は「感謝しているが、できれば皆が使える物にしてほしかった」と複雑な胸中を明かす。 ◇ ◇ 身近な疑問から行政・企業の内部告発まで、あなたの依頼を岩手日報の記者が取材します。以下のいずれかの方法で、リクエスト・情報をお寄せください。 ※ いただい
「買い物難民になってしまう」。盛岡市中ノ橋通の商業施設Nanak(ななっく)が2日閉店するのを前に、読者からこんな声が寄せられた。特に介護が必要な高齢者や身体障害者にとって、生活必需品がそろう近所の店舗がなくなる影響は大きい。閉店後の再開発の先行きが不透明ということもあり、市民の不安感が増している。 31日夕。ななっく店内では買い物客が鮮魚や総菜などの品定めをしていた。こうした「日常の光景」は3日以降、見られなくなる。「今後の買い物をどうしよう」。体に障害があり、近隣で暮らす女性は心境を打ち明けた。 女性は障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの「居宅介護」を利用し、ヘルパーの援助を受けている。サービスは適用対象や支援時間などが細かく定められ、買い物など生活面で十分な支援を受けられなくなる心配があるという。 例えば支援が1時間の場合、これまで買い物と食事準備が各30分で足りていたとしても
就労支援事業所で訓練し、いざ試験に挑戦しても落ち続け「生きてる意味がない」。あるいは、ようやく就職が決まった喜びもつかの間、無理して働いたため体調を崩して休職。職場復帰をあきらめ、自殺未遂を図った…。 身近でこうした悲しい出来事に接するたび、働きたいと願う障害者を取り巻く現実の厳しさを痛感させられる。 そんな中、発覚した中央省庁の雇用水増し問題。職員に占める障害者の割合を計算する際、退職者や死者も加え、法定雇用率を達成したように見せかけていた。障害者は怒りや不信感を募らせる一方、「今後は働きやすくなるのでは」と期待する声もあった。 その期待を後押しするはずの障害者雇用促進法改正案が衆院本会議で可決され、参院に送付された。今国会で成立する見通しだ。 再発防止に向け、障害者の計上方法が不適切な場合、厚生労働省が他省庁や地方自治体に適正な実施を勧告できる権限を創設。働きやすい職場づくりに向けた「
県交通と県北バス、JRバス東北のバス3社は4月から、精神障害者の普通運賃を半額に割り引く。身体障害者と知的障害者には同様の割引制度があったが、精神障害者には適用されていなかった。長年署名活動を続けてきた支援団体は、障害者の社会参加進展に期待を寄せている。 対象は精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている人で、写真を貼付した手帳を携帯した本人の運賃を割り引く。定期券は対象外。 3社の運行する路線バスのうち、県外とを結ぶ高速バスと、県北バスの盛岡市と久慈市を結ぶ特急久慈こはく号、盛岡市と宮古市を結ぶ106急行バスを除く全線で適用する。 県精神保健福祉連合会の高橋修(おさむ)理事長は「とても感慨深い。作業所への通所やデイケアの利用など外出時の負担が軽減され、精神障害者の社会参加に向けて大きく前進する」と意義を強調する。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く