米国民は新型コロナウイルス禍初期の2年間に多額の貯蓄を積み上げたが、今はそれに手を付け始めている。 ムーディーズ・アナリティックスによると、コロナ流行が始まった時期から2021年末までの間に、米家計は2兆7000億ドル(約365兆円)の超過貯蓄を積み上げた。感染対策のロックダウン(封鎖措置)によって外出できなくなり、お金の使いようがなかった。さらに、景気対策として3回実施された現金給付により、収入が押し上げられた。 それが今では、数十年ぶりの高インフレに賃金上昇率が追い付かず、米国民は貯蓄を取り崩して出費を賄っている。 米商務省経済分析局によると、個人貯蓄率(可処分所得から支出を差し引いた金額が、可処分所得に占める割合)は5月に5.4%に達した。これは過去10年間の平均を下回る。過去最高となった2020年4月の34%との差は歴然だ。政府統計を分析したムーディーズ・アナリティックスによれば、
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの急落は、世界中の仮想通貨投資家に打撃を与えている。中米エルサルバドルのリスクは特に高い。債務国である同国では、大統領が何億ドルもの公的資金を使ってビットコインを購入し、法定通貨として流通させている。 政府高官によると、同国がビットコインの値上がりに賭けて計画していた10億ドル(約1300億円)規模のエキゾチックボンドの発行は行き詰まり、保有する1億ドル相当のビットコインの市場価値は約3分の2に落ち込んだ。これにより同国の財政は一段と逼迫(ひっぱく)し、エコノミストによれば、240億ドルを超える公的債務がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高まった。 ナジブ・ブケレ大統領が率いる政権は債務返済を約束している。デフォルトとなれば、大統領の再選が危ぶまれるため、カルロス・アセベド元中銀総裁は「政府はそうした事態を回避するため、全力を尽くすだろう」と述べた。 .
【キーウ(ウクライナ)】パベル・クラザンカさんにとって、母国での自由への道は、ここウクライナでロシア軍を倒すことによって初めて切り開かれる。最近ウクライナ軍に加わったベラルーシ人やロシア人の戦闘員の多くが、同じように考えている。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2月24日にウクライナ侵攻を開始して以降、ベラルーシから数百人の戦闘員がウクライナ軍に加わった。ベラルーシ人で構成される大隊に配置される者もあれば、ウクライナ軍の他の部隊に入る者もいる。ベラルーシの反政府派指導者らによると、この他にも1000人以上が審査か訓練を受けている途中だ。 ウクライナの法律では、同国軍に入隊した外国人には市民権を取得する資格が与えられる。 ロシア人兵士で構成される「ロシアに自由を」部隊も、前線への配置に向けて準備を進めている。同部隊には今回の侵攻で捕虜となってウクライナ側に寝返ったロシア兵も含まれる。こ
【北京】冬季五輪の時期になると、メディアがノルウェーの驚くべき強さの秘密に迫ろうとする。同国は人口が米国のウィスコンシン州よりも少ないが、五輪のメダル獲得数でトップに立つ。 しかし秘密の中には、米国人には特に理解しがたいものもある。それは子どもの育て方にも、選手の育成方法にも、ノルウェーが幸福度や健康を測る世界ランキングで常に上位に入っていることにも何の関係もない。 それは、ノルウェーのスポーツチームがスポーツ賭博の収益金に支えられていることだ。 ノルウェーでは賭博や宝くじ、カジノゲームの収益金がスポーツインフラや育成システム、五輪選手用のトレーニングセンターを支える柱の一つになっている。昨年は3億6000万ドル(約415億円)以上がユースシステムからナショナルチームまで、ノルウェー各地のさまざまなスポーツプロジェクトに分配された。五輪には約2000万ドルが割り当てられた。...
ミュージシャンのデヴィッド・クロスビー氏とスティーヴン・スティルス氏は、かつてバンド仲間だったニール・ヤング氏に追随し、自身の楽曲を音楽配信サービス大手スポティファイから引き揚げる意向だ。同社が配信するポッドキャスト番組の司会者ジョー・ローガン氏が新型コロナウイルスワクチンに関して誤った情報を広めているとし、これに異議を唱えている。 ヤング氏は先週スポティファイに、自身の楽曲を削除するよう求めた。その後、ミュージシャンやポッドキャスターが相次いで自身のコンテンツをスポティファイから引き揚げる意向を示している。 クロスビー氏とスティルス氏は2日、発表文で「ニールを支持し、スポティファイのローガン氏のポッドキャスト番組で危険な誤情報が流されているという意見に賛同する」と述べた。もう一人のバンド仲間だったグラハム・ナッシュ氏もこの発表文に署名した。同氏は先に、自身の楽曲をスポティファイから引き揚
米血液検査ベンチャー、セラノスの創業者、エリザベス・ホームズ被告に対する注目の裁判では、有罪評決が下された。被告の行為は「成功するまで成功するふりをする」というシリコンバレー文化の許容範囲をはるかに超えたと検察側が陪審員を説得したためだ。 シリコンバレーの投資家も、ホームズ被告は例外だと呼べることに満足している。 ベンチャーキャピタリストのグレッグ・グレッチ氏は評決を受けて「野心や熱意、ビジョン、楽観主義はいずれもシリコンバレーの精神だ」とツイッターに投稿。その上で「全くのうそやだましはそうではない。詐欺は詐欺だ」と述べた。 一方で、今回の裁判と評決について、シリコンバレーの過剰さに加え、スタートアップ企業が投資家や顧客にもたらすリスクへの教訓と受け取る向きもある。とりわけ、その新興企業の創業者が圧倒的な影響力を持ち、十分な抑制と均衡を受けないまま突っ走る場合にはその危険はさらに高まる。
アーティストがインターネット上で演奏し、ファンと交流することができる新たなウェブサイトが次々に登場したおかげで、新型コロナウイルスの流行下で音楽ビジネスのオンライン化が急速に進んだ。アーティストはこれまでコンテンツ販売業者などが支配していた多くのデータを入手できるようになった。
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