オミクロン株の特徴が次第に明らかになってきた。感染の伝播力は強く、接触機会が減らなければ短期間でこれまでの数倍の感染者数となる。沖縄県では、かつてのピークであった昨年の夏の2倍の、1週間で10万人あたり700人に迫ろうとしている。このぐらいの感染者数となると、次第に検査の能力や医療へのアクセスも限られるようになり、実際の感染の広がりが徐々に見えなくなる。こうしたことはその他の、特に都市に今後起こることが想定される。 感染を抑えるという点において重点措置や緊急事態宣言という選択肢はある。早ければ早いほどいいが、その実効性のためには市民の納得感が必要であり、求められる対策が実践されなければならない。何より発令されても、その後も既に広がった感染者数は積み上がり、発令の効果が感染者数減少として表れる状況はなかなか見えてこない。一方で様々なことが起きた際にこうした措置がなされていなければ不作為とも指