米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)の資産残高が19日終了週に2年余りで最大の落ち込みを記録した。過去1週間に納税期限が到来したことが背景で、前例のない高水準から急減した。 米投資信託協会(ICI)のデータによると、19日終了週のMMFの総資産は690億ドル(約9兆2600億円)近く減り5兆2100億ドル。週間ベースで2020年7月以来最大の減少となった。銀行不安にあおられMMFには数週間にわたり大量の資金が流入し、前週は過去最高の5兆2800億ドルに達していた。 4月18日は米国の納税者の大半にとって、税務申告を行って納税する期限だった。 19日終了週のデータの内訳を見ると、主に米財務省短期証券(TB)、現先取引、政府機関債などの証券に投資する政府系ファンドの資産は604億ドル減少し4兆3300億ドルと、20年7月以来最大の落ち込み。一方、コマーシャルペーパー(CP)など相対的に