――いま多くの企業が「ソフトウェア力」の強化を急いでいます。それには、ITエンジニアリングの内製化が必要だと考えますが、及川さんのご意見をお聞かせください。 及川氏:これまでソフトウェアは、ハードウェアと同じ考え方で作られてきました。設計図があり、それを工場で作って100個納品したらそれで終わり、です。 「ソフトウェア力」がそのまま企業の競争力に結びついているのに、ソフトウェアを開発する企業も、開発を発注する企業も、この考え方から抜け出せていません。 この考え方が根底にあって、IT業界のいびつなピラミッド構造も作られてきたのだと思います。 しかし、ソフトウェアは生き物です。発注して、それが納品されたら終わりではなくて、納品された瞬間から、新たな開発が始まるのです。これが、「リーン」とか「アジャイル」と言われている本質です。 できあがった時点では、それが本当に使えるモノになっているかどうかは
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