ジャニーズ事務所の創設者ジャニー喜多川氏(2019年に87歳で死去)による性加害問題を巡り、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会による事務所の藤島ジュリー景子社長や元ジャニーズJr.らへの聞き取りが、25日に東京都で、28日に大阪府で行われることが分かった。被害を訴える元ジャニーズJr.のメンバーが先月、国連に「人権侵害ではないか」と意見書を送っており、作業部会の動きはその声に応える形だ。(望月衣塑子) 17日、都内で開かれた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の初会合。代表で元ジャニーズJr.の平本淳也さん(57)は作業部会の聞き取りについて「国連が動いてくれることに勇気をもらえた。性被害に遭った世界各地の人が希望を持てる方向に進んでほしい」と期待を述べた。自身が35年前に告発本を書いた際は「誰も関心を寄せてくれなかった」という苦い経験があるだけに、思いは強い。 平本さんは6月14日