『コクのあるカレー』や『コクとキレのあるビール』という具合に味の表現として頻出する〈コク〉。このコクとは一体、どのような味わいでしょうか? じつはこれ、答えるのが非常に難しい問題です。その理由はこれまで〈コク〉という概念は定義されてなかったから。「コクがあっておいしい!」とよく言いますが、コク=おいしいではありません。 しょうゆラーメンとみそラーメン、どちらがより「コク」を感じますか?明確な定義はない、とはいえコクは一般的に「濃厚感や広がり、複雑さ」などを表現する際になんとなく使われています。例えばカレーやチーズ、シチューやラーメンなどには「コクがあっておいしい」という表現が使われ、逆に果物や刺身などはおいしい食べ物ですがコクは感じないでしょう。では、コクの正体とは何か? 先日、コクの研究の第一人者で、こちらの本の著者である女子栄養大学食品栄養学研究室の西村敏英教授からお話を伺ったので、こ
「AWAZUKU HOUSE」 普段はなかなか意識することがないかもしれませんが、私たちが暮らすマンションなどの集合住宅も、誰かが考えデザインしたものです。 直接住まい手の要望を取り入れながら設計できる個人住宅とは異なり、多くの場合、誰が住むかわからない状態で設計される集合住宅。設計者はどんな思いを込めて、デザインを決めていくのでしょうか? 集合住宅を手掛けた建築家にその思いを伺うシリーズ企画をお送りします。 今回お話を伺ったのは、愛知県岡崎市を拠点に活躍する建築家ユニット・studio velocityの栗原健太郎さんと岩月美穂さん。お二人は個人住宅の設計で培った経験を活かし、公営団地「KOWA PUBLIC APARTMENT COMPLEX IN MIHAMA」(愛知県知多郡美浜町)と、庭付き一棟貸しの集合住宅「AWAZUKU HOUSE」(愛知県額田郡幸田町)の2つの集合住宅を手掛
インド料理などに使う「メティ」が出回るようになってきた エスニック料理好き界隈で最近ちょっと話題になっているのが、インドやネパールなどの料理に欠かせない野菜「メティ(リーフ)」の存在である。なんと近年、東京都江戸川区などで栽培されているらしいのだ。 インド食材店で売られていたメティ。 メティはヒンディ語で、英語だとフェヌグリーク。地中海地方を原産地とするマメ科の植物で、日本ではなじみのない野菜だが、ヨーロッパ、アフリカ、中近東、そしてインド周辺諸国などで広く栽培されている。 野菜としては知らなくても、メティシードやフェヌグリークシードと呼ばれる種子、カスリメティとして売られている乾燥した葉、および葉の粉末は、本格的なカレーのレシピによく登場するので、その名前をご存じの方も多いだろう。 メティの種はスパイスとしてお馴染みの存在。 他のスパイスや豆類と同様、乾物であれば日本でも入手できるが、生
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く