遠州ゆかりの井伊直虎が主人公となった2017年大河ドラマ「おんな城主 直虎」がもたらした静岡県内への経済波及効果が248億円に達したことが27日、分かった。物語の舞台となった浜松市の鈴木康友市長が同日の定例記者会見で明らかにした。 このうち、同市内分が約8割に当たる207億円を占めた。長野県上田市が同県内で200億9千万円と公表した16年の大河ドラマ「真田丸」の額を超えた。 経済波及効果は、浜松市が「県西部地域しんきん経済研究所」に委託して算出した。市が取りまとめた観光客の増加数と県の統計資料、観光客へのアンケートに基づく1人当たりの消費支出額から推計した静岡県内への直接効果は155億円に上った。 土産物の製造販売や各種サービスなどで地元の雇用者所得が増え、消費が拡大したことによる間接効果は93億円と算定した。 市のまとめによると、17年の宿泊客は前年比4万4千人増、日帰り客は183万人増
「直虎」にだけある特徴 大河ドラマ『おんな城主 直虎』(以下『直虎』)が1年の長丁場を終えた。大河ドラマといえば、歴史上の人物を主人公とした時代劇として、1963年以来の長い歴史を誇るNHKの看板ドラマ枠として名高い。視聴率が低下したと言われても、主役の俳優をはじめ主要キャストはCM露出が増えるなど、信頼感、安定感はいまだ健在である。 2013年の『八重の桜』以来、隔年で女性主人公をとりあげてきた大河ドラマは、“女性活躍”や男女共同参画という近年の社会の動きに敏感に対応している。 だが、史実に依拠したドラマを作るという制約上、女性主人公の設定には苦慮してきた。 北条政子(『草燃える』1979年)、ねね(『おんな太閤記』1981年)、川上貞奴(『春の波涛』1985年)、春日局(『春日局』1989年)らは、歴史上数少ない女性著名登場人物であったが、思い切って近代の架空の女性医師をとりあげた『い
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く