日本テレビ系演芸番組「笑点」(日曜・後5時半)のメンバーで、おバカキャラでおなじみの落語家・林家木久扇(84)は、胃がん、喉頭がんと過去2度のがんを克服。昨年は自宅で転倒し左大腿(だいたい)骨を骨折したが、全治3か月のところを1か月で復帰した。アクシデントをネタにして笑い飛ばすなど明るさを失わない木久扇が闘病の際に考えたこと、前向きに生きるコツと人生観について語った。(高柳 義人) ■入院費高くて早期復帰決意 不死鳥のように、医者も驚く回復を見せた。昨年5月24日に自宅敷地内のアトリエで転倒。左大腿骨を骨折した。 「近所のスーパーで大きいペットボトル(2リットル)のお茶が100円で売っていたので2本買って、週刊誌も買って帰ったの」。カギを開ける時、両手の買い物袋を片手に持ち替えたところ、バランスを崩して転倒。長男の林家木久蔵(46)が発見した。83歳にして初の骨折。全治3か月の診断で、家族