『#日本語に主語はいらない』 ほぼ日書評 Day786 20年以上前の刊、物理的には小ぶりな本だが、内容は分厚いものがあった。 タイトルは、日本語は主語がなくても意味が通じるというレベルでない。そもそも日本語において主語というモノを限定する必要すらないということなのだ。 たとえば、通常主語であることを示すとされる「は」(今日は天気が良い…等の「は」)は、その後の文全体をカバーするスーパー助詞であって、主語を示すなどという極めて限定的な機能しか持たないものではない。 この辺り、本文では図式化された説明が、いくつも例を引いてなされており、非常に納得感がある。 中盤からは、自動詞と他動詞の分類の仕方や、最後には「日本語にはもともと"エ"の音が無かった」等というところまで話が展開。 冒頭にも記したが、読み応えのある一冊。ただ新刊本は出ていないようなので、図書館でどうぞ。 https://amzn.