「卒論が完成したので添削をしてください」と頼まれるたびに朱をいれて返してきましたが、同じ学生から3度4度と要求されると、教員の身が持ちません。ゼミ生15人の論文を平均3回添削するということは、45回も目を通してチェックしていくことになります。1人あたり1万2000~1万5000文字の分量なので、眼が死にます。(おまけに、大学院生の修士論文もあり、これが1人あたり3万~5万文字が当たり前ですからね) 朱を入れて返しても「言われた通りに修正したので確認を」というメールがやってきて、十分に直っていないところに再び朱を入れると、またまた「言われた通りに修正したので確認して」とメールがやってくる。表記のルールは「社会学評論スタイルガイド」を見てとお願いしても、きちんとできていないので、また朱を入れると、「こんどこそ、これでいいかどうか確認して」と添削のようなことを求められる……。完全な負のスパイラル