投資信託はもともと、預金のように元本が保証される商品ではない。ところが最近、運用による損失を投資元本の一定範囲内に抑える「損失限定型」や、一定の投資期間を経過した後は投資元本を保証する「元本確保型」といった商品が登場して話題になっている。 もともと保証されていない元本をどうやって保証できるようにしたのか。その仕組みをリバースエンジニアリングしてみることにしよう。以下はあくまで筆者の考えであることをあらかじめお断りしておく。 「損失限定型」のリスク まず「損失限定型」は、投資・運用の損失が一定金額以上に膨らんだら、それ以上価格が下がることがないように、その時点で投資対象を換価してしまう。つまり、損切り(ロスカット)をあらかじめ投資方針に仕組みとして組み込んでおくのである。一方で、ある程度値上がりしたら損切りを行う水準を引き上げることで、階段状にリターンが保証されるようにしていく。 ただし、損