火山噴火で小笠原諸島(東京)に出現した「新島」が、隣の西之島(小笠原村)につながったことを海上保安庁の航空機が26日、確認した。溶岩が流出し面積を広げていた。島ではなくなり西之島の陸の一部となった。 海保によると、火口からの溶岩で、新島は西之島がある北側に向かって徐々に拡大。26日午前の観測で、北にせり出した幅約200メートルの陸地の両端が、西之島の南岸とつながっているのを確認した。接続した幅は25~50メートルで、その間には海水がたまって湖のようになっていた。 海保は11月20日、西之島の付近で噴火が起き、新島が出現しているのを初めて観測した。当初は東西の方向に、12月中旬以降は北に面積を広げ、24日には西之島まで約10メートルに迫っていた。火山活動が収束してから正確な測量に着手するという。