京都大学iPS細胞研究所(山中伸弥所長)は20日、iPS細胞の作製で幅広い権利を認める新たな国内特許が成立したと発表した。皮膚細胞などに遺伝子を入れてiPS細胞に育てる際、遺伝子の種類を問わず、日本のほぼすべての作製現場に権利を主張できるという。京大は取得した特許を安い利用料で複数の企業に使ってもらい、iPS細胞を使った再生医療の進展を促す方針だ。11月12日付で特許庁から通知を受け、12月
ポイント ヒトiPS/ES細胞のゲノムDNAに効率良く蛍光タンパク質の遺伝子を導入する技術を確立した ヒトiPS/ES細胞から腎臓の元となる中間中胚葉注1)へと高効率に分化させる方法を確立した ヒトiPS/ES細胞から誘導した中間中胚葉から腎尿細管の構造を再現した 1.要旨 前 伸一 研究員(京都大学 CiRA)、長船 健二 准教授(京都大学 CiRA、JST さきがけ注2)、JST 山中iPS細胞特別プロジェクト)らの研究グループは、ヒトiPS細胞を分化誘導させ、腎臓や生殖腺などの元となる中間中胚葉へと高効率に分化させることに成功しました。腎臓再生に向けた大きな一歩を踏み出したといえます。 腎臓の細胞のほとんどは中間中胚葉から分化するため、腎臓再生に向けて、まずヒトiPS/ES細胞から中間中胚葉へと高効率に分化させる技術の開発が必要です。研究グループはヒトのiPS/ES細胞で効率良く遺伝
3月28日 農業は地球の環境悪化の緩和に重要な役割を果たす フランス農学・獣医学・林学研究院 アグリニウム会長 マリオン・ギュー 氏 3月8日 近未来SF漫画で描かれるテクノロジーの未来 漫画家 山田胡瓜さん 12月28日 「世界中の望遠鏡が協力して中性子星合体を観測 ―重力波と光の同時観測『マルチメッセンジャー天文学』の幕開けは、何を意味するのか?」 理化学研究所仁科加速器研究センター 玉川 徹 氏 4月10日 「持続可能な食の未来へ」をテーマに「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2018」開催 世界中からの食の専門家が集結 「科学と社会」推進部 4月2日 《JST主催》「トップサイエンスによる社会変革への挑戦」―JSTの第2回ACCELシンポジウム開催 サイエンスポータル編集部 3月22日 第84回「日本発のデザインバイオロジー確立に向けて」 科学技術振興機構 研究開発戦略センター ラ
さまざまな臓器や組織の細胞に分化する能力を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、夢の再生医療の実現に道を開き、医療や創薬に革命的な進展をもたらすと期待される。京都大の山中伸弥教授がマウスの皮膚細胞からのiPS細胞作製を発表してから5年。実用化に向けた研究は世界的に活発化している。ノーベル賞候補としても注目されるiPS細胞の基礎をおさらいしよう。(中本哲也) ◇ ヒトの体は約60兆個もの細胞でできている。たった1個の受精卵が、さまざまな種類の細胞に分化・増殖を繰り返して、臓器や神経、骨、筋肉がつくられる。受精卵に近い未分化な細胞は、あらゆる細胞に分化できる能力(万能性)をもっているわけだ。 山中教授らが開発したiPS細胞は、皮膚などに分化した細胞に特定の遺伝子を導入し、未分化の細胞と同等の万能性と無限の増殖能力を併せ持った細胞を人工的に作り出したものだ。細
京都大は11日、山中伸弥教授の研究グループが世界で初めて開発した、さまざまな臓器や組織の細胞になることができるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の基本技術に関する特許が、米国でも成立したと発表した。国内ではすでに作製技術などに関する特許が3件成立。国外でも今年7月に成立した欧州での特許に続く7番目の成立となるが、医療大国・米国での特許成立により、iPS細胞関連の研究で、京大の主導権は確固たるものとなった。 今回認められたのは、iPS細胞の基本技術に関するもので、特定の4つの遺伝子のうち、2つか3つの遺伝子を細胞に注入してiPS細胞をつくる技術。平成20(2008)年6月、米国特許商標庁に出願し、今月5日付で登録決定が通知された。 今回の特許では、欧州特許と同様に性質や機能が似ている遺伝子であればすべて「ファミリー」とみなされ、特許権の範囲に含まれた。欧州特許では認められた、遺伝子から生まれたタ
平成23年6月30日 九州大学 Tel:092-642-2106(広報室) 科学技術振興機構(JST) Tel:03-5214-8404(広報ポータル部) 九州大学生体防御医学研究所の鈴木 淳史 准教授らは、マウスの皮膚細胞に遺伝子導入と適切な培養環境を提供することで、皮膚細胞から機能的な肝細胞を直接作製することに成功しました。本成果は、ヒト皮膚細胞からの肝細胞作製とその臨床応用や創薬研究への展開に繋がる成果です。 なお、本研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業 個人型研究(さきがけ)の一環として行われ、本研究成果は、2011年6月29日(英国時間)に英国科学雑誌「Nature」のオンライン速報版で公開されます。 <背景> 最近になって、細胞の周辺環境や遺伝子発現パターンに人為的操作を加えることで、その細胞がおかれた分化状態を強制的に変更して全く別の性質をもった細胞を生
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発表・掲載日:2011/06/09 転写因子Glis1により安全なiPS細胞の高効率作製に成功 -Nature 6月9日号に掲載- ポイント 転写因子Glis1の導入によりマウス/ヒトiPS細胞の樹立効率が大幅に改善される。 Glis1は、不完全に初期化された細胞の増殖を抑制し、完全に初期化されたiPS細胞のみを増殖促進させる。 Glis1が初期化を促進する仕組みにも迫る。 前川桃子助教(京都大学ウイルス研究所/同iPS細胞研究所/JST山中iPS細胞特別プロジェクト)と山中伸弥教授(京都大学物質-細胞統合システム拠点/同iPS細胞研究所/JST山中iPS細胞特別プロジェクト)の研究グループは、五島直樹主任研究員(産業技術総合研究所バイオメディシナル情報研究センター/NEDO iPS細胞等幹細胞産業応用促進基盤技術開発)の研究グループとの共同研究で、卵細胞で強く発現する転写因子注1Glis
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