あるお年寄りの人のお話です。 その人の名前は○○健太郎で年齢は70代後半です。 若いころはずっと大工の仕事をしていましたが10年くらい前に 体力の限界を感じ、仕事をやめ、家で趣味の家庭菜園などを楽しんでいました。 採れたての旬のトマトやキュウリなどはお店で買うよりもずっとおいしく、 四季の変化を存分に楽しんでいました。 ところがだんだん、物忘れが激しくなり、家族とのトラブルが絶えなくなりました。 健太郎は自分がまともなことを言っているのに、家族は彼のことをまったく 理解してくれなくなり、軽蔑していると思っていました。 春の陽気のいい日に、彼は近所をウォーキングをしようと家から出ましたが 歩いているうちに自分の家がどこにあるのかわからなくなりました。 それから何時間も自分の家を探してさ迷いましたが見つかりませんでした。 そのうち夕方になり、陽が沈みかけたころ、家族と警察の人が彼を発見し、 無