高校生になって反抗期を迎えた娘に、母は手作り弁当で立ち向かった。嫌がらせ弁当と名付け、3年間、「キャラ弁」を持たせた。言葉ではなく弁当で「すべてが思い通りになると思うな!」とメッセージを送り続けた。今年1月、最後の弁当は「表彰状」だった。 嫌がらせ弁当を作り続けたのは、東京・八丈島に住むKaoriさん(44)。きっかけは、次女の反抗期だった。「無視されたり、返事をしなかったりといった態度にカチンときて、仕返しの意味を込めて始めました」 ホラー映画の主人公を昆布のつくだ煮やソーセージで表現したり、缶コーヒーのパッケージをのりとチーズで再現したり。月日を重ねるにつれて、メッセージ色が濃くなっていった。 「誰かに見てもらいたい」と自らのブログ「嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」に写真を載せた。驚くほど反響が寄せられ、毎朝の弁当作りが快感になった。 勉強しているかどうかが気にな… こちらは有料会員