昨年4月で結成25周年を迎えたロックバンド・フラワーカンパニーズが、12月19日に初の武道館公演を行うと発表した。結成以来メンバー変更も活動休止もなく、ライブバンドとして自分たちの音楽を追求し続けてきた彼らは、業界内にもファンが多いことで知られる。『賭博黙示録カイジ』『アカギ ~闇に降り立った天才~』などの人気作で、人間の本質を鋭く描いてきた漫画家・福本伸行氏もそのひとりだ。楽曲のテーマに共感し、勇気づけられることも多いという福本氏に、フラワーカンパニーズの魅力を聞いた。 「人生はまさに『生きててよかった』という瞬間を探す旅だ」 ――学生時代を含めて、福本さんはこれまでどんな音楽を聴いてこられたのでしょうか。 福本伸行(以下、福本):本当に特別なものはないんだよね。歌謡曲、フォークソング、ロック――当時はニューミュージックと呼ばれていたけれど、そういう時流に乗って日本の歌を聴いてきました。