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2016年11月29日のブックマーク (1件)

  • 『文章読本』 - 黌門客

    文章はいっこう巧くならないが、文章読の類を読むのは以前から好きである。 たとえば、斎藤美奈子『文章読さん江』は単行刊行時に(どんな内容であるかも知らずに)飛びついたし、最近でも、岩淵悦太郎編著『悪文―伝わる文章の作法』が文庫版*1で出て、単行を持っているはずなのに買い直したし、小谷野敦『文章読X』(中央公論新社2016)も「即買い」で、出張時の車中にて一気に読み了えた。 その小谷野著で気になったところを挙げるなら、たとえば、 小説などの場合、人の動きを描写するには、「した」「来た」「買った」など、「た」が引き続いて文末に来ることが多く、読んでいるといかにも平板な感じがするため、小説家は、適宜、語り手の思考を挿入したり、現在形を使ってみたりして工夫を凝らした。つまり、「死体をすぐに処分しなかったのは、やはりためらわれたからであろう」といった具合である。(p.74) という箇所がある

    『文章読本』 - 黌門客