準大手出版取次で業界4位の栗田出版販売が、東京地裁へ民事再生法の適用を申請しました。負債総額は約135億円で、出版取次の倒産では過去最大となります。 栗田出版販売は1918年創業の老舗で、書籍や雑誌類を主体に全国の書店などに販売してきました。民間信用調査会社の帝国データバンクによりますと、1991年10月期には売上高が700億円を超えていましたが、インターネットやスマートフォンなどコンテンツの多様化や出版不況のあおりを受けました。若者層を中心に書籍の販売数が減るなかで、減収基調が続いて財務面も悪化。経営の効率化などを進めましたが、2014年9月期の売上高は330億円に減少し、債務超過に転落しました。