ウォールストリート・ジャーナルなど複数の米メディアは22日、米海軍のイージス艦の衝突事故が相次いだことを受けて、第7艦隊のジョセフ・アーコイン司令官が解任される見通しだと伝えた。 第7艦隊は米海軍横須賀基地(神奈川県)に拠点を置く。所属のイージス駆逐艦ジョン・S・マケインが21日にシンガポール沖で民間タンカーと衝突し、乗組員10人が行方不明になった。また、6月には同型のイージス駆逐艦が静岡県の伊豆半島沖でコンテナ船と衝突して7人が死亡している。 6月の事故をめぐり、第7艦隊は駆逐艦側の過失を認め、艦長ら3人を解任していた。 今回の事故を受け、米海軍は世界に展開する全艦隊に安全確認のために1~2日間の運用停止を命令したほか、第7艦隊にはさらに徹底した検証を求めていた。(ワシントン=杉山正)