この画像を大きなサイズで見るPhoto by:iStock アメリカのペンシルベニア大学の研究者たちが、物理学を使って「最高の一杯」の最適解を導き出した。 今回、実験の対象となったのは、ペーパーフィルターを使ったドリップ式の抽出方法だ。おいしく淹れるコツは、「お湯を注ぐ高さ」にあった。 コーヒー好きにはたまらない、理科好きにもグッとくるその研究成果を見ていこう。 お湯とコーヒー豆の物理学 最終的なコーヒーの味を決めるのは、お湯がコーヒー豆の成分を抽出する効率、すなわち「抽出収率」だ。これが高い方が、コーヒー豆の成分がお湯に浸透するので、リッチなコーヒーに仕上がる。 コーヒー好きにとって大敵なのが、この抽出収率を低下させる「チャネリング」という現象だ。 これはお湯がコーヒー粉の中に枝のように広がっていく現象のこと。お湯が粉の中にまんべんなく染み渡らないので、その分抽出収率が低下する。 だから
