「封鎖」破り500人デモ強行 飢える失業者ら、逮捕者も―フィリピン 2020年04月02日07時15分 1日、フィリピン・マニラで「封鎖」を破り、配給を求めてデモする人々(フィリピン警察提供・時事) 【マニラ時事】フィリピンのマニラ首都圏で1日、新型コロナウイルス対策として導入された「封鎖」を破り、約500人の住民が抗議デモを強行した。封鎖で収入源を失った人たちが飢えつつあり、不満を募らせた。帰宅要請に従わなかったため、警察は強制排除して21人を逮捕した。 「封鎖」の対象、人口の半分以上に拡大 フィリピン、新型コロナ対策 「以前は1日3食だったが、今は1食の日もある。お金がないので、寄付された干し魚や乾麺を食べてしのいでいる」。時事通信の電話取材に応じたデモ参加者のジ・カティエンポさん(36)はそう苦境を訴え、「政府は食料を配給すると言い続けているが、2週間たっても何一つ受け取っていない」