殺人事件の被害者遺族でありながら、刑務所や少年院を出た人たちの更生支援に尽力する男性の10年間に密着した映画「おまえの親になったるで」が24日から、大阪市淀川区の第七芸術劇場で上映される。 テレビ大阪が2018年から20年までに計3回放送したドキュメンタリー番組の劇場版。支援者と加害者の心に迫りつつ、再犯防止にまつわる社会の課題を浮き彫りにする。 主人公は大阪市の建設会社社長、草刈健太郎さん。05年に妹の福子さんが米国人の夫に殺され、当初は復讐(ふくしゅう)心を抱いて生きていた。13年に刑務所の出所者らに働き口と住居を提供し、再犯防止につなげる「職親プロジェクト」に参加したことから、心境が変化していく。