尾崎ファンとの思い出を語る小峰忠雄さん=24日、足立区千住河原町、谷津写す 若者の孤独と挫折をうたい、26歳で夭折(ようせつ)したロック歌手の尾崎豊さん。ファンが集う場所として知られてきた東京都足立区の「尾崎ハウス」が、20周忌となる25日、最後の公開を迎えた。小峰忠雄さん(71)が自宅の6畳間を開放してきたが、今年中にも家を改築するつもりだ。ほこりまみれのポスターや絵に囲まれて、ファンたちは別れを惜しんだ。 小さな町工場などが立ち並ぶ一角。都内の会社員大井輝さん(34)は昨年に続いて、2回目の訪問だという。「高校生のころから、束縛されない尾崎の生きざまにあこがれていた。サラリーマンになっても気持ちは同じです」 何とか残してもらえないか――。今年2月、小峰さんがテレビで閉鎖の意向を明かすと、区役所からもお願いされた。「でも孫と一緒に住もうと言われていて。尾崎ファンなら俺の気持ちを分か