24時間営業の無人書店が京都大学そばにできた。民家の玄関前に設けられた本棚に古書が並ぶ「いろり文庫」。“路上”に生まれた風変わりな書店の仕掛け人とは一体… 大学生2人組が“店主”? 今年7月に京都で開店した書店「一乗寺BOOK APARTMENT」を訪れた時、本棚の一角に目が止まった。本棚を区画ごとに個人に貸し出す「シェア型書店」で、「いろり文庫2号店」と掲げられた棚だった。 店主の北本一郎さんに尋ねると「本店は京大近くの民家で、玄関の前に本を置いて販売している24時間営業の無人書店なんです」とのことだった。 24時間営業の無人書店なんて、少なくとも京都市内では聞いたことがない。 しかも、北本さんによると、“店主”は大学生の2人組という。てっきり蔵書の処分に困ったお年寄りが家の前に並べているのだろうと思ったが、学生さんとは意外だった。では、一体何のために? 北本さんに紹介してもらい、8月の