集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか? 今日は(も?)、当たり前のことを書こうと思う。 先日、ICUのカンファレンスで、ある科の医師が、 ”一般的なDICの治療はしないんですか?” と言った。 吹き出しそうになった。 でも司会が静かに対応しているので、あ、そういうのが大人の対応なんだなと思って、僕も静かにしていた。 その医師がカンファルームから出ていったので、さあ盛り上がろうと思ったら、やっぱりみんな静かにしているので、ああ、これが本当の大人なんだな、と思い、僕も静かにすることにした。 でも、もうだめ。 なんだ、”一般的な”って!!! 世界中に何百万人もいる医者の中で、DICが治療対象だと思っている割合はどれくらいだ? せいぜい数%だぞ。 で、改めて思った。 例えば、心筋梗塞や脳梗塞の急性期に抗血小板薬を投与しようと思う割合