アーケード用レースゲーム「セガラリー」や音楽ゲーム「Rez」、音と光の電飾パズル「ルミネス」など数多くのヒットゲームタイトルを作り続けてきたキューエンターテインメント代表取締役社長CCOの水口哲也氏。最近ではSecond Life内の仮想都市「バーチャル東京」の総合プロデューサーも務めている。 既成概念にとらわれることなく、新しいものを作り続ける秘けつとは一体何なのだろうか。水口氏に話を聞いた。 ――水口さんのゲームや発言からは、制約や既成概念にとらわれない、“突き抜けた”印象を受けます。まず、水口さんがゲーム業界に入られたきっかけを教えていただけますか。 日大芸術学部で出会った武邑光裕先生の「メディア美学」に影響を受けました。卒業する頃になって、言葉や文化、国境や人種に縛られず、何かを創作、表現できるフィールドはないかな、と探していたんです。そのときに、ふと突然、「ゲーム」というフィール