前回の記事で私は「量感を身につけるためには、目をつぶってイメージを広げてみる」ことが大事だと書きました。これは基本的には学習者が自分で行うことではありますが、かといって「教える立場」に立ったときには「本人の自主性にまかせる」と称して放置するわけにもいきません。指導者が意識的にそのトレーニングをする必要がある、とも書きました。そこで今回はその続きを書きたいと思います。 まず、次の2つのシーンを見ていただきましょう。どちらも、小学生に野球の指導をしている場面です。なお、どちらが良い悪いということではなく、単に目的の違う2種類のトレーニングというだけです。 シーン1:バッティング練習 ピッチングマシンを使って、打撃練習中。バッターのA君は外角低めの速球が苦手なので、その設定にマシンを合わせて、何球も打ち続けているところ。コーチが横から声をかけているところを聞いていると、 コーチ ボールをよく見て
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