スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」をしながらの運転で男児をはねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)に問われた愛知県一宮市木曽川町、会社員、川合信右(のぶすけ)被告(36)に対し、名古屋地裁一宮支部(村瀬賢裕裁判官)は8日、禁錮3年(求刑・禁錮4年)の実刑判決を言い渡した。 川合被告は昨年10月26日夕、一宮市あずら1の交差点でトラックを運転中、助手席に置いていたスマホに表示させたゲームに気をとられ、横断歩道を渡っていた同市の小学4年、則竹敬太さん(当時9歳)をはね、出血性ショックで死なせたとして起訴された。 公判で川合被告は起訴内容を認め、被告人質問では「愚かなことをした。『ながら運転』は危険との認識がなかった」と述べた。 検察側は冒頭陳述で川合被告のスマホに残っていたポケモンの8割は運転中に捕まえたものと主張し、論告で「安全への意識が希薄」と指摘した。